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KELOS新聞(2024年夏号)天童市の小さなワイナリーからの便り

○温暖化が心配ですが順調です。

 春は少雨、7月は大雨、8月以降は?

(色付き始めたピオーネ・5番畑で8月3日撮影)


 6月末までは雨が少なく、4月に新植した苗木は根付く前に枯れそうなので、水やりを何度もおこないました。7月に入ると梅雨前線の停滞などで雨の日が多く、ぶどうの病気を心配していましたが、8月1日に梅雨明け、本格的な夏が始まりました。当地は寒暖差が大きく、昼間は日差しも強く猛烈に暑いですが、朝夕は涼しく畑仕事に精をだしています。 

 例年より1週間くらい早いペースで順調に進んでいますが、温暖化を心配しています。この地域には、さくらんぼ農家さんも沢山います。今年は途中まで栽培が順調に見えたのですが、収穫量が少なく不作の年でした。収穫時期に高温の日が続き過熟したこと、昨年の猛暑で双子果が多かったことが原因のようです。ぶどうも収穫までは安心できません。

 今年4月に0.5ヘクタールの畑を増やしました。全体で2ヘクタールになって、仕事量も増えました。私たち2人と家族や仲間に支えてもらいながら頑張っています。


○畑とぶどうの今

 ぶどうの房が雨に濡れないよう、傘をかけたり、ビニールを張ったりしています。ぶどうだけでなく、雑草も、他の草木も成長の勢いは強く、草刈りの頻度も上がります。

(乗用草刈機で草刈り中、8番畑)


○ワインの種類が多くなったのは

 2023年ビンテージ(収穫年)は、13種類のワインを醸造しました。小さなワイナリーなのに種類が多いですねと言われます。この地でワイン用ぶどう栽培を始めるにあたって、適している品種を見つけるため、好きな品種が上手く育つか確かめたいとの思いから、ぶどう品種が 多くなりました。また、昨年から木樽熟成を始めるなど、いろんなことに挑戦しているうちに種類が増えてきました。

 今年(2024年ビンテージ)もデラウェア、マスカット・ベーリーAの木樽熟成など種類が増える見込みです。ご期待ください。

(2023年ビンテージのワイン)


○グラビティー・フロー(私たちのこだわり)

 タンクを替える時や、瓶詰め作業でホースを繋いでワインを移動する時、できるだけポンプを使わないようにしています。

 グラビティー・フロー(Gravity・flow、重力で流す)という名前の通り、フォークリフトなどでタンクを持ち上げて、自然落下で移動させます。その方がワインにとって、優しく味を損なわない、心地よいだろうなと思うからです。「ワイン造りは、美味しいぶどうから」をモットーに日々、自社畑と向き合い、ワイナリーの作業に努めています。


○ワイナリーの今

 8月3日、今年の仕込みをスタートしました。最初はデラウェアのワインです。完熟前で酸の高いデラウェア約300kgを全房プレスして、翌日に澱引き、酵母を添加して、冷却水による低温下で醗酵中です。

 次は8月中旬に完熟デラウェア、下旬キャンベルアーリー。9月はシャルドネとブラン。10月にメルロー、カベルネ・フラン、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョン。11月に晩熟のプティ・ヴェルルドー、プティ・マンサンを仕込む予定です。

(デラウェアのプレス作業)

○「KELOSワインクラブ」会員募集

 私たちと一緒にワインのことを学んだり、作ること、飲むこと、料理とのペアリングを楽しみましょう。ワインクラブ会員になって、私たちを応援してください。

  • 厳選したワインを2年間で6本お渡しします

  • お渡しする時期は8月頃です。この時期にあわせて開催するビンテージ試飲会、ワイナリー&ぶどう畑の見学会など会員限定イベントにご招待します。

  • ワイナリーショップでのお買い物は5%割引します。

  • 会費30,000円(消費税込み)です。


○編集後記

 昨年9月、テレビ朝日「人生の楽園」で私たちを取り上げていただきました。その後、全国各地から励ましのメッセージやワインのご注文を沢山いただきました。新しいご縁に心から感謝いたします。

 フランスのトロンセから輸入した木樽を使い始めました。ケロス最高級のワインを造りたいと思っています。ワインの名前を「ノンデ・ケネガス」と付けました。これも山形弁で「ノンデ・ケロス」より、もっと丁寧な言い回しです。でも、最近ではあまり聞かなくなった方言です(ケン)。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。







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1 Comment


M N
M N
Sep 15

昨年、従妹のお友達の方からいただきました。

アルコールは苦手な方ですが、とてもおいしかったのでまた飲みたいと思って登録しました。

よろしくお願いいたします。

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